技術情報
TECHNICAL INFORMATION
ラックギヤ・歯研ラック・各種歯車に関する
基礎知識や、製作をご検討の際に役立つ情報をご紹介します。
RACK GEAR JOINING GUIDE
ラックギヤを連結して使うときの注意点
1本のラックギヤでは必要ストロークに届かない場合、複数本のラックを連結して使用する方法があります。
連結では、継ぎ部のピッチ、取付基準、直線度、高さ、バックラッシなどがずれると、ピニオン通過時に衝撃・異音・位置ずれが生じることがあります。
そのため、単に端面を突き合わせるのではなく、装置側の基準面と継ぎ部のかみ合いを含めて調整することが重要です。
RACK JOINING
JOINING BASICS
ラックギヤを連結する場合の基本的な考え方
長いストロークでは、複数本のラックを直線上に並べて使用する設計があります。
継ぎ部では、歯ピッチが連続しているように調整し、ピニオンが滑らかに通過できる状態を作ります。
取付面の段差やラック高さのズレも、歯当たりやバックラッシに影響します。
01
ピッチ
継ぎ部の歯間隔02
高さ
歯先高さの一致03
直線度
ラック列の真直度04
取付
基準面・固定方法ONE PIECE VS JOINED
1本ラックと連結ラックの違い
必要長さ・精度・設置条件に応じて使い分けます。
項目
1本ラック
連結ラック
継ぎ部
なし
調整が必要
長さ
製作可能長に制限
長ストロークに対応しやすい
取付
単体基準
複数本の基準合わせが必要
保守
単体交換
部分交換が可能な場合あり
当社ではラックギヤは最大2,000mm程度までを目安に製作を検討しており、それを超える長さでは複数本連結を含めて検討します。実際の可否はモジュール、断面、材質、熱処理、精度等によります。
JOINING POINTS
連結部で特に注意したいポイント
ピニオンが継ぎ部を通過するときの滑らかさを意識して調整します。
PITCH
継ぎ部ピッチ
継ぎ部の歯間隔が合わないと、衝撃・異音・引っ掛かりの原因になります。
ALIGNMENT
高さ・直線度
ラック高さや取付面の段差があると、歯当たりやバックラッシが変化します。
PINION
ピニオン通過
相手ピニオンを使って継ぎ部のかみ合いを確認・調整する方法があります。
APPLICATIONS
連結ラックが使われる主なケース
01
長ストローク装置
2,000mmを超える移動距離。
02
搬送設備
長い直線移動。
03
切断機
門型装置や送り機構。
04
大型自動化設備
複数区間にわたる位置決め。
CHECK POINTS
連結ラック設計で確認したい項目
ラック単体だけでなく、装置側の取付面・ピニオン・ストロークを確認します。
01
必要全長
ストローク。02
1本当たり長さ
分割位置。03
モジュール
歯形条件。04
取付基準
穴・基準面。05
必要精度
位置決め要求。CONSULTATION POINTS
連結ラックをご相談いただく際の情報
必要全長
分割希望
モジュール
取付図
相手ピニオン
必要精度
FAQ
ラックギヤを連結して使うときの注意点についてよくある質問
Q2,000mmを超えるラックギヤは作れますか?
1本物ではなく、複数本を連結する方法を検討できます。分割数や1本当たり長さ、精度、取付条件を確認します。
Q連結部でピニオンが引っ掛かることはありますか?
継ぎ部のピッチ、高さ、直線度が合っていないと引っ掛かりや衝撃の原因になります。取付時の調整が重要です。
Q連結ラックは歯研でもできますか?
歯研ラックでも連結使用は検討できますが、必要精度、長さ、熱処理、取付条件を確認する必要があります。
Qラックの継ぎ目はどこに配置しても良いですか?
荷重、停止位置、取付構造、保守性などを考慮して分割位置を決める方が安全です。
