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歯車のモジュールが分からないときの調べ方|現物から確認する方法

技術情報

TECHNICAL INFORMATION

ラックギヤ・歯研ラック・各種歯車に関する
基礎知識や、製作をご検討の際に役立つ情報をご紹介します。

D-08

HOW TO IDENTIFY GEAR MODULE

歯車のモジュールが分からないときの調べ方|現物から確認する方法

図面が残っていない歯車やラックギヤでも、現物寸法や歯数、相手部品からモジュールを確認できる場合があります。

平歯車では歯数と外径、ラックギヤでは歯のピッチなどが確認の手掛かりになります。ただし、転位歯車、摩耗品、特殊歯形では単純な計算だけで元仕様を判断できないことがあります。

交換品を製作する場合は、モジュールだけでなく圧力角、歯数、歯幅、材質、相手歯車・ピニオンとのかみ合いもあわせて確認することが重要です。

MODULE CHECK

平歯車歯数・外径などから確認
↔
ラックギヤ歯のピッチから確認

MODULE BASICS

モジュールとは?歯の大きさを表す基本寸法

モジュールは歯車の歯の大きさを表す基本寸法で、同じモジュール・圧力角の歯車同士が基本的なかみ合い条件になります。

図面がない場合でも、平歯車では歯数と外径、ラックギヤでは隣り合う歯のピッチを測ることで候補を絞れる場合があります。

ただし、摩耗、転位、特殊歯形、測定誤差などによって計算値が標準値から外れることがあるため、複数の寸法を組み合わせて確認します。

01

歯数

平歯車の基本情報

02

外径

平歯車の候補確認

03

歯ピッチ

ラックギヤで重要

04

相手部品

かみ合い条件を確認

HOW TO CHECK

現物からモジュールを確認する主な方法

1つの寸法だけで決めず、歯数・外径・ピッチ・相手部品を組み合わせて確認します。

対象

確認方法

注意点

平歯車

歯数と外径を測り、標準歯車の関係式から候補を確認

転位・摩耗・特殊歯形では単純計算できない場合あり

ラックギヤ

隣り合う歯のピッチを測定し、モジュール候補を確認

1歯だけでなく複数歯分を測ると誤差を抑えやすい

相手歯車あり

相手側のモジュール・圧力角・歯数を確認

摩耗や交換履歴の有無も確認

現物摩耗大

旧図面・カタログ・装置情報も併用

元仕様を正確に特定できない場合あり

標準的な平歯車では「外径 ÷(歯数+2)」がモジュール確認の目安になる場合がありますが、転位歯車や特殊仕様では当てはまりません。ラックギヤでは歯ピッチ ÷ π がモジュール確認の基本になります。

MEASUREMENT POINTS

現物測定で注意したい3つのポイント

摩耗した歯先や欠損部だけで判断すると、元の仕様を誤って推定することがあります。

WEAR

摩耗の少ない箇所を測る

長期間使用した歯車では歯先や歯面が摩耗しているため、比較的摩耗の少ない部分や複数箇所を測定します。

摩耗測定現物

PRESSURE ANGLE

圧力角も確認する

モジュールが同じでも圧力角が異なると正しくかみ合いません。相手歯車・ピニオンや旧資料から圧力角も確認します。

圧力角かみ合いピニオン

MULTIPLE DIMENSIONS

複数の寸法で照合する

外径、歯数、歯幅、穴径、ピッチなど複数の情報を照合し、標準規格と矛盾がないか確認します。

外径歯数ピッチ

COMMON CASES

モジュール確認が必要になりやすいケース

01

図面がない交換品

現物しか残っていない歯車・ラックギヤ。

02

メーカー廃番品

標準部品が入手できず再製作を検討。

03

摩耗・破損品

元寸法を推定して交換品を検討。

04

相手部品のみ残存

ピニオンや相手歯車から仕様を確認。

CHECK POINTS

現物からモジュールを確認する際にあると良い情報

現物だけでなく、装置や相手部品の情報があるほど元仕様を確認しやすくなります。

01

歯数

欠損がある場合も推定。

02

外径・全長

平歯車・ラックの主要寸法。

03

歯ピッチ

複数歯分を測定。

04

相手部品

歯車・ピニオン現物または図面。

05

旧資料

図面、カタログ、装置資料。

CONSULTATION POINTS

モジュール不明の歯車・ラックギヤをご相談いただく際の情報

図面がなくモジュールが分からない場合は、現物写真、歯数、外径、全長、相手歯車・ピニオンなど、分かる範囲の情報をご提示ください。

交換品製作では、モジュールだけでなく圧力角、材質、穴・キー溝、熱処理、必要数量なども確認します。

モジュール不明の歯車について相談する›
01

現物・写真

02

歯数・外径

03

歯幅・穴径

04

相手歯車・ピニオン

05

旧図面・カタログ

06

用途・必要数量

FAQ

歯車のモジュール確認についてよくある質問

Q歯車の外径と歯数だけでモジュールは分かりますか?
A

標準的な平歯車では候補を確認できますが、転位歯車や摩耗品、特殊歯形では外径と歯数だけで確定できない場合があります。

Qラックギヤのモジュールはどう調べますか?
A

歯のピッチを測り、ピッチをπで割ることでモジュール候補を確認できます。測定誤差を抑えるため、複数歯分の長さを測って確認する方法があります。

Qモジュールが同じなら相手歯車とかみ合いますか?
A

モジュールだけでなく圧力角や歯形、取付条件も一致している必要があります。相手部品の仕様もあわせて確認します。

Q摩耗した歯車でもモジュールを確認できますか?
A

摩耗状態によります。比較的摩耗の少ない箇所、相手歯車、旧資料などを組み合わせて確認します。

Q図面がなくても交換用の歯車を製作できますか?
A

現物、写真、相手部品、装置情報などから仕様を確認できる場合があります。摩耗や破損が大きい場合は元仕様を正確に特定できないことがあります。

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