技術情報
TECHNICAL INFORMATION
ラックギヤ・歯研ラック・各種歯車に関する
基礎知識や、製作をご検討の際に役立つ情報をご紹介します。
GRINDING AFTER HARDENING
焼入れ後の歯車・ラックギヤは研削できる?
焼入れ後の歯車・ラックギヤでは、熱処理による歪みや必要精度に応じて、研削仕上げを検討する場合があります。
ただし、すべての形状・材質・硬度で同じように研削できるわけではなく、焼入れ前の研削代、歪み量、硬度、形状、使用設備などを確認する必要があります。
特に歯研ラックでは、熱処理後に歯面を研削して精度を整える工程が重要になります。
HARDENING & GRINDING
GRINDING BASICS
焼入れ後に研削を行う目的
熱処理後は、材料や形状によって反り、ねじれ、寸法変化が生じることがあります。
歯面研削や平面研削などで必要精度を整える場合がありますが、研削代が不足すると仕上げ切れない可能性があります。
焼入れ前の段階で、熱処理後仕上げを前提とした工程設計が重要です。
01
歪み補正
熱処理後の変形02
歯面精度
ピッチ・歯形03
研削代
仕上げ余裕04
硬度
研削可否・砥石条件BEFORE VS AFTER HARDENING
焼入れ前加工と焼入れ後研削の役割
要求精度によって、どこまでを焼入れ前に仕上げ、どこを焼入れ後に研削するかを決めます。
工程
主な目的
注意点
焼入れ前
歯切り・粗加工
研削代・歪みを見込む
焼入れ
硬度・耐摩耗性向上
反り・ねじれ・寸法変化
焼入れ後
歯面・基準面研削
硬度・設備・形状を確認
最終検査
精度・寸法確認
使用要求に合うか確認
後から研削を追加するのではなく、最初から熱処理後研削を想定した図面・工程にする方が安定しやすくなります。
GRINDING POINTS
焼入れ後研削で重要なポイント
硬度だけでなく、形状・研削代・基準面まで含めて確認します。
ALLOWANCE
研削代
熱処理歪みを見込んだ適切な研削代が必要です。
DATUM
基準面
歯面だけでなく、取付基準や相手部品との位置関係も重要です。
HARDNESS
硬度・材質
硬度が高いほど加工条件が厳しくなるため、材質と処理条件を確認します。
APPLICATIONS
焼入れ後研削を検討する主なケース
01
歯研ラック
高精度位置決め用途。
02
高精度平歯車
歯面精度を重視。
03
長尺ラック
熱処理歪みを考慮。
04
交換品
既存品精度に合わせたい場合。
CHECK POINTS
研削可否を確認するための情報
熱処理前の段階で図面をご提示いただくと、工程設計を検討しやすくなります。
01
材質
S45C・SCM系等。02
熱処理
高周波・浸炭等。03
硬度
指定範囲。04
研削部位
歯面・基準面。05
必要精度
公差・等級。CONSULTATION POINTS
焼入れ後研削をご相談いただく際の情報
図面
材質
熱処理方法
硬度
研削箇所
必要精度
FAQ
焼入れ後の歯車・ラックギヤは研削できる?についてよくある質問
Q焼入れ後の歯車は必ず研削が必要ですか?
必ずではありません。必要精度、用途、熱処理歪み、コストなどから研削の要否を判断します。
Q高周波焼入れ後でも研削できますか?
形状、硬度、研削代、設備条件を確認し、対応可否を判断します。
Q浸炭焼入れ後の歯車も研削できますか?
一般に研削を組み合わせる場合がありますが、浸炭深さ、硬度、研削代、必要精度などを確認する必要があります。
Q焼入れ済みの現物を後から研削できますか?
研削代が残っているか、歪み量、硬度、基準面、形状などを確認して判断します。
