技術情報
TECHNICAL INFORMATION
ラックギヤ・歯研ラック・各種歯車に関する
基礎知識や、製作をご検討の際に役立つ情報をご紹介します。
RACK CUTTING VS GROUND RACK
歯切りラックと歯研ラックの違い
ラックギヤは、歯切り加工で仕上げる方法と、歯切り後に歯面を研削する方法があります。
一般的な送り・搬送用途では歯切りラックが広く使用され、位置決め、滑らかな送り、かみ合いの安定性などを重視する用途では歯研ラックが検討されます。
どちらが適しているかは、必要精度、負荷、速度、長さ、コストなどを確認して選定します。
RACK FINISH
PROCESS DIFFERENCE
歯切りラックと歯研ラックの加工方法
歯切りラックは、素材にラック歯形を加工して仕上げる一般的な方法です。
歯研ラックは、歯切り後に必要に応じて熱処理を行い、その後に歯面を研削して仕上げます。
歯研工程を追加することで、必要精度や歯面状態に応じた仕上げが可能になります。
01
歯切り
一般的な送り・搬送用途02
歯研
高精度・滑らかな動き03
熱処理
歯研前工程として組み込む場合あり04
検査
必要精度に応じて歯形・ピッチを確認COMPARISON
精度・用途・コストの違い
「歯研の方が常に良い」のではなく、装置が必要とする性能に合わせて選定します。
項目
歯切りラック
歯研ラック
仕上げ
歯切り加工を主体に仕上げ
歯切り後に歯面研削
精度
一般用途の必要精度に合わせる
高い精度要求で検討
用途
送り・搬送・標準的な直線駆動
位置決め・精密送り・滑らかな動作
コスト
工程が比較的シンプル
歯研工程分のコストを考慮
必要以上に高い精度を指定するとコスト上昇につながるため、用途から必要精度を整理することが重要です。
SELECTION POINTS
どちらを選ぶか判断するポイント
装置側が求める性能から逆算して、歯切りか歯研かを選定します。
POSITIONING
位置決め精度
停止位置や繰り返し精度をどこまで求めるか確認します。
BACKLASH
バックラッシ
ラックとピニオンの歯面間すきま、取付条件も確認します。
LOAD & LIFE
負荷・寿命
荷重、速度、使用頻度、材質、熱処理を含めて検討します。
APPLICATIONS
歯切りラック・歯研ラックの代表的な用途
01
一般送り
歯切りラックが多く使われる標準的な送り機構。
02
搬送設備
荷重や精度に応じて歯切り・歯研を選定。
03
位置決め機構
停止位置や繰り返し精度を重視する用途。
04
精密送り
滑らかさとかみ合いの安定性を重視する用途。
CHECK POINTS
選定・製作で確認したい項目
ラック単体だけでなく、相手ピニオン・取付・制御条件まで確認すると適切な選定につながります。
01
必要精度
位置決め、送り、繰り返し。02
バックラッシ
反転動作、かみ合い。03
材質・熱処理
硬度、耐摩耗性。04
全長・継ぎ
長尺、連結部。05
相手ピニオン
歯数、精度、取付。CONSULTATION POINTS
歯切りか歯研か迷う場合のご相談
必要な動作条件が分かれば、歯切りラックと歯研ラックのどちらが適しているか検討しやすくなります。
図面がある場合はラックだけでなく相手ピニオンもご提示ください。
ラックギヤ・歯研ラックについて相談する ›ラックギヤの図面
必要精度
使用装置・用途
負荷・速度
材質・熱処理
相手ピニオン
FAQ
歯切りラックと歯研ラックの違いについてよくある質問
Q歯切りラックと歯研ラックの一番大きな違いは何ですか?
歯研ラックは、歯切り後に歯面を研削仕上げする点が大きな違いです。必要精度や用途に応じて選定します。
Q位置決め用途では必ず歯研ラックが必要ですか?
必ずしも必要ではありません。目標精度、負荷、取付条件、制御方式などを確認して判断します。
Q歯研ラックの方が寿命は長いですか?
寿命は材質、熱処理、潤滑、荷重、取付精度など多くの条件に左右されるため、歯研だけで決まるものではありません。
Q長尺ラックでも歯研できますか?
全長、モジュール、断面、熱処理、必要精度を確認したうえで対応可否を検討します。
